物語る亀の日常

井中カエルが日常のことについて適当に喋るブログ

さよならデフレ〜これまでの日本経済論〜

 

なんだか、政府がデフレ脱却宣言を出すとか、出さないとかって話があるね

 

紛れもなく日本はインフレしているからね

 

 

カエルくん(以下カエル)

今回はこの件について、ちょっと語っていくということだけれど……あまり経済の専門家というわけではないので、そこはご了承ください

 

あくまでも素人見解だからね

 

カエル「まあ、玄人意見が聞きたい人はこの記事にアクセスしないだろうしね。 

 というわけで、記事のスタートです!」

 

主「今回、書いていたら筆が乗ってしまったので2記事にわけます」

 

 

 

 

 

日本はデフレから脱却しているのか?

 

デフレとインフレって何?

 

まずさ、超基本的なこととして、デフレとインフレって何?

 

そこからおさらいしようか

 

カエル「よく聞くけれど、あんまりピンと来ていないんだよね……

 インフレがお金の価値が減って、デフレがお金の価値が増えるってことだよね?」

 

主「とても簡単にいえばインフレにしろデフレにしろ『お金の価値が変わる』ってことだよね。

 そうだなぁ……自分はこの世界の片隅にを参考にする。

 ご存知ない方のために説明すると、この映画は第二次大戦中の日本、呉市に住む一般の主婦から見た社会を描いている。そこで主人公のすずさんが『いつかお砂糖が150円になって……靴下が3足で1000円になる時代が来るのでは?』という話をするわけだよ。

 これって現代からすると笑い話だけれど、1945年前後の物価からするととんでもない数字で、人事院が公表している国家公務員の初任給の変換を見ると昭和24年が大卒で4223円だから、今の感覚だと靴下3足で……初任給の4分の1と考えると、5万円になる! くらいの感覚なわけだよね」

 

https://www.jinji.go.jp/kyuuyo/kou/starting_salary.pdf

お金の価値は一定じゃないんだね

 

ここって、とても基本的だろって思いつつ、日本人はピンと来ずらい感覚なんだよ

 

主「だからさ、最近日経平均が過去最高を更新したってニュースで『バブルじゃないか!』って意見があるけれど、それは30年以上前の金銭感覚から変わっていないことの証拠なんじゃないか。

 どのデータを見ても、今の日経平均株価に関しては、仮に割高だと判断しても、バブルというレベルではない。

 まだまだ割安って意見もあるくらいで、株の価値に対してついているお金は適正なレベルだ……でも日本はインフレを一切しなかったから、お金の価値や物の価値は変動することを感覚的に理解が難しいというのもあるのだろう」

 

デフレ社会を望んだ日本?

 

でも、日本はずっとデフレ社会……つまり物の価値が下がる社会だったんだよね?

 

……個人的にはそこも疑問があるけれどなぁ

 

カエル「え? だって経済学者とかはみんなデフレって言っているわけでしょ?」

 

主「デフレ社会だったのは確かにそうだったし、公的にはそうだったとするのが正解なのは当然だ。

 だけれど……自分の感覚としては『デフレ社会に”した”というのが、正しい気がする」

 

……デフレ社会に”した”って誰が?

 

そりゃ、日本国民の総意としか言えないね

 

カエル「どういうこと?」

 

主「バブルって何かというと、物の価値とお金の値段が一致しないで、本来の持つ価値よりもはるかに高い金額で取引される現象だよね。不動産とか、株価とかがそうで、今の中国は実際の価値よりも高い金額で不動産が取引されていて、そのバブルが弾けた。

 正直、今のアメリカ株はバブルだと自分は思っているけれど……同時にバブルって弾けなければバブルじゃないって考え方もあるから、なんとも言えない。バブル相場って超上昇相場だから稼ぎどきでもあるし。

 自分は調整・暴落が怖くてアメリカの個別株は手を出せないし、そもそも円安すぎるけれどさ、調整が入ったらえらいことになりそうだなぁ…と思いながら見ている」

 

 

インフレを”価値の損失”で補完した日本

 

バブルは弾けなればバブルじゃないって、なんだかすごい適当な言葉じゃ……

 

経済って案外そんなものというか、誰にも制御不能な一面があるからね

 

カエル「で、デフレ社会だったという意見に疑問があるという根拠は何?」

 

主「単純にさ、コンビニとかお菓子とかを比べてみればわかるじゃない?

 最近秒速5センチメートル』を観ていたけれど、1章の時って90年代後半の設定な気がするけれど、自販機のジュースが110円とかだったんだよね。今じゃ160円とか、180円とかするんじゃないかな?

 ほら、インフレしているでしょ?」

 

……それだけでインフレしているというの?

 

これはほんの一例だよ

 

主「これから難しい言い方をすると……バブルっていうのはさっきも説明したように、本来の価値と金額が高騰して乖離する現象だ。まあ、本来の価値っていうのも算出が難しいんだけれどね。

 それが弾けるということは……モノにつけられた値段が下がる=お金の価値が高くなる現象になるから、デフレとなる。

 だからデフレ経済では株や不動産は金額が減っていくので保持しては損する可能性が高いということになる。もちろん、モノにはよるけれどね」

 

インフレに対抗した”企業努力”

 

ふむふむ……

 

確かにそれはその通りなんだけれど、日本はそれをどう対応したのかって話だよね

 

主「単純にいうけれどさ、お金の価値が下がる……物の金額が下がるならば、カエルはどうする?」

 

カエル「え?

 今日より明日、明日より来年の方が物の値段が下がるんでしょ?」

 

じゃあ、物を買わないよね

 

そう、じゃあ、ここでデフレ下で賢いとされる行動を説明しよう

 

デフレの賢いとされる行動

  • 借金はしてはならない
  • お金を守る行動をする(節約など)
  • 大きな買い物はしない
  • 株や不動産など投資行動は慎重に

 

主「日本人は物を買わなくなってしまって、デフレ社会となった。

 それはバブル後には必要だったんだけれど……問題はそれが日本人の”質素倹約”という徳川幕府の時代からのマインドが染み付いていて、しかも肌に合っていた。つまり、ケチな人が増えた。

 その結果……安いことが正義になっていた」

 

本来は近江商人のような”買い手よし、売り手よし、世間よし”三方よしが重要だったんだよ

 

つまり買う人も売る人も満足して、そして世間の相場とも合うのが1番ってことだね

 

だけれど、デフレ社会は”買い手超よし、売り手は苦しい、世間は安売り”という状況になってしまった

 

主「日本は実はある程度の段階でインフレし始めていたんだよ。

 だけれど、それを企業努力でカバーしてしまった。

 最初は無駄を省き、人員を整理し、業績の悪い部署をを処理した。そこまでは良かったけれど、お菓子の重量を減らす、お弁当を厚底にするなどの”企業努力”を重ねた。

 これはつまり、物の値段を一定に保つために、本来の物の価値を毀損するという、意味不明なことを起こしたんだ」

 

インフレし続けたプロ野球の年俸と税金&社会保険料

 

その中で、デフレ経済だったのにインフレし続けたものがあるんだよ

 

主「それがプロ野球の年俸税金&社会保険料

 正しい競争社会のあるべき形になったのがプロ野球の年俸で、平均年俸は1986年に1000万円を突破、2020年には4000万円を突破している。

 12球団の年俸合計だって1993年は151億だったけれど、2023年は319億に上がっている。

 で、本当のトップ層は大谷翔平がいい例だけれど、アメリカへ行って1000億円を手にいれる……

 その本当のトップ層が抜けても、それでもこれだけ上がっているんだから、相当年俸がインフレしているのがわかる。

 逆に言えば、選手の価値はそれだけ上がった

 

www.nippon.com

 

そして社会保険料を含めた税金だよね……

 

ここはもちろん少子高齢化など色々な理由はある

https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/futanritsu/sy202302a.pdf

 

主「財務省が発表しているデータがこれだよね。

 一目瞭然、国民負担率は増加傾向にあるのがわかる。それでも財務省のデータでは他国と比較すると普通レベルらしいけれどね。

 国や政府は金を徴収できるからガンガン徴収していった。

 なんでデフレ経済で増税路線なのかは理論的には意味不明だけれど……福祉社会の継続のためには必要だったということになるのだろう」

 

 

 

後編は3月5日の12時公開します

 

monogatarukame-sub.hatenablog.jp